奈良女子大、研究成果をアニメ動画で発信 企業連携へ
奈良女子大、研究成果をアニメ動画で発信 企業連携へ

奈良女子大学(奈良市)は、同大学の研究成果や将来の応用可能性を広く知ってもらうため、研究内容を紹介するアニメーション動画を制作し、公開を始めた。企業との共同研究やスタートアップの創出につなげることが目的で、担当者は「大学の魅力的な研究を社会課題の解決に役立ててほしい」と話している。

5本の動画を公開

5月中旬から公開されている動画は5本。いずれも3~5分程度で、専門的で高度な研究内容を分かりやすく伝えるため、アニメーション形式でまとめ、解決したい課題を明確にしている。また、英語のナレーションに日本語の字幕を付け、国内だけでなく海外の企業や投資家にも研究成果を届けられるよう工夫している。

研究内容の例

  • 三藤清香特任助教の「嚢舌類ウミウシ 基礎研究用モデル生物としての可能性」では、高い再生能力を持つウミウシに着目。再生医療分野などで強力なモデル生物として期待され、遺伝的背景が明確な個体を提供可能としている。
  • 高塚大知准教授の「植物の成長力・環境対応力を高める『バイオスティミュラント』の開発」では、地球温暖化や気候変動による農作物の収穫量低下や開花異常に対して、新たな農業資材「バイオスティミュラント」の効果を紹介。開花時期の延長による出荷調整の可能性や、収穫量維持・品質向上、持続可能な農業への貢献を述べている。

その他のテーマは「太陽光と微生物を使った水素生成技術」「蛍光によるカドミウム検出 分子設計のアプローチ」「糖由来の対イオンによる安全なカチオン界面活性剤」の3本。動画は大学の公式YouTubeチャンネルで公開されている。

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社会実装の加速へ

同大学社会連携センターの松田文雄特任教授は「これらの動画をきっかけに、研究を大学内にとどめず、成果を活用する社会実装を加速させたい」と話している。問い合わせは同センター(0742-20-3734)。

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