気象庁が5月末に運用を開始した線状降水帯の「直前予測」について、台風6号の接近に伴い初めて発表された結果、的中率は43%(7回中3回)にとどまり、想定の50%を下回ったことが4日、分かった。気象庁は「大雨が予想されることに変わりはない」と説明している。
直前予測の概要と結果
直前予測は、各地の観測データをスーパーコンピューターで解析し、3時間先までの線状降水帯発生の可能性を「神奈川県東部」などの区域単位で発表するシステムだ。今回の台風6号による大雨では、7回の発表のうち3回で実際に線状降水帯が発生した。的中率43%は、従来の半日前予測(的中率14%)より高いものの、気象庁が過去事例の分析に基づいて設定した想定値50%を下回った。
半日前予測との比較
気象庁は2022年から、約12時間前に発生見込みを知らせる「半日前予測」を開始したが、2025年の的中率は14%(88回中12回)と低調だった。より精度を高めるため、半日前予測に加えて直前予測を導入。気象庁は直前予測の捕捉率(発生したものを事前に予測できた割合)を80%と想定していたが、今回の結果はこれも下回る可能性がある。
気象庁担当者は「今回のデータを基に予測モデルを改善し、的中率向上を図る。大雨が予想されることに変わりはなく、引き続き警戒を呼びかけたい」と述べている。



