カメムシ温暖化で越冬?平年の4倍、モモ農家に警戒感…汁吸われると凹凸被害
カメムシ温暖化で越冬?平年の4倍、モモ農家警戒

モモやナシなどの果実に深刻な被害をもたらすカメムシが、今年も大量発生する恐れが高まっている。岡山県は6月5日、果樹カメムシ類の予察注意報を発令し、農家に警戒を呼びかけている。カメムシが果実の汁を吸うと、表面が凸凹になり商品価値が大幅に低下するため、収穫期を控えた生産者たちは神経をとがらせている。

平年の4倍近いカメムシを観測

県によると、4月21日から5月10日にかけて、赤磐市の調査地点で平年(102.6匹)の約4倍にあたる393匹のチャバネアオカメムシが確認された。また、5月8日に県中南部の28か所の農地を調査した結果、28.6%でカメムシによる被害が認められた。気温が平年より高い見込みであることから、県は注意報を発令するに至った。

被害のメカニズムと温暖化の影響

果樹カメムシ類は、針のような口を果実に突き刺して汁を吸う。実が小さい時期に吸われると、その部分だけ成長が止まり、くぼみが生じる。成熟した果実では、内部がスポンジ状になるケースもある。本来、カメムシは越冬時に寒さで数が減るが、近年の温暖化により冬の気温が上昇し、生き残る個体が増えているとされる。

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農林水産省のまとめでは、2024年に都府県で果樹カメムシ類の警報や注意報が61回発表された。2025年は6月2日時点で既に24府県が注意報を出しており、全国的に警戒が強まっている。

岡山のモモ農家、対策に追われる

岡山県の特産品であるモモの収穫は6月下旬に始まり、7~8月に最盛期を迎える。気象庁によると、中国地方の6~8月の平均気温は高い見込みで、カメムシの活動が活発化する条件が整っている。

岡山市北区の赤木農園代表・赤木良光さんは「2024年は8月収穫のモモに大きな被害が出て、ほぼ出荷できなかった。今年は7月頃に追加で農薬を散布し、対策を徹底したい」と語る。

JAが呼びかける対策

JA晴れの国岡山は各農家に対し、カメムシの有無を注意深く観察すること、確認された場合は適切な農薬散布と実の袋かけを早めることなどを呼びかけている。

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