中国電力は1日、島根原子力発電所2号機(松江市)で原子炉内の核燃料を支える金具137個のうち一つに、本来の設計とは異なる模擬金具が誤って取り付けられていた問題について、原因を発表した。1995年に金具を交換した際、模擬金具を正規品と同じ作業エリアに仮置きしていたことが原因だったという。
問題の経緯と原因
中国電力によると、1995年の定期検査中に金具の交換作業が行われた。その際、正規品と模擬金具が同じエリアに保管され、誤って模擬金具が取り付けられたまま、現在に至るまで気付かれなかった。模擬金具は通常、試験や訓練用に使用されるもので、原子炉内での使用は想定されていない。
今後の対策
中国電力は再発防止策として、模擬金具の設計を見直し、形状や塗装色で正規品と明確に区別できるようにする方針だ。また、作業手順の徹底や教育訓練の強化も図るとしている。同社は「燃料の健全性に問題はない」と説明しており、原子炉の安全性には影響がないとしている。
影響と対応
島根原発2号機は現在、定期検査中で運転を停止している。中国電力は、模擬金具を正規品に交換する作業を進めており、完了次第、原子炉の再稼働に向けた手続きを行う予定だ。島根県や地元自治体には既に報告が行われ、理解を求めている。
今回の事態を受け、原子力規制庁も詳細な報告を求めており、再発防止策の徹底を指示する見通しだ。中国電力は「信頼回復に向け、再発防止に全力を尽くす」とコメントしている。



