警視庁は12日、障害者向け支援プログラムを受講していた20代の女性にわいせつな行為をしたとして、公益財団法人「東京YMCA」(東京都新宿区)の元講師で、大学職員の重留真幸容疑者(40)=神奈川県相模原市=を準強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。
少年育成課によると、重留容疑者は2023年3月5日、新宿区内の施設の教室で、発達障害のある20代女性に対し、障害の特性や講師との関係から指示を拒めない心理状態に乗じてわいせつな行為をした疑いがある。当時、重留容疑者は発達障害の学生らを対象に社会生活のマナーなどを教える支援プログラムの講師を務めており、女性はその受講生だった。
女性が帰宅後、父親に「先生から子どもを作る練習をすると言われた」などと話し、父親が警察署に相談して事件が発覚した。重留容疑者は逮捕容疑について「よく覚えていない」と否認する一方、「(この女性に対するわいせつな行為を)最低でも3年間で10回くらいはした」「性的な欲求を満たすためだった」などと供述しているという。
東京YMCAの広報担当者は「逮捕された元講師が事件後に一時的に勤務していたが、現在は退職している。詳細は確認中で、今後の捜査に協力する」とコメントした。警視庁は他にも被害者がいないか調べを進めている。
障害者支援の現場では、専門知識を持つ講師による性暴力が後を絶たず、専門家は「障害があることで被害を訴えにくいケースが多く、支援機関の厳格な監視体制が必要」と指摘する。今回の事件を受け、YMCAは再発防止策の検討を急ぐ方針。



