【ワシントン共同】トランプ米大統領を脅迫した罪などで28日に再び起訴されたコミー元連邦捜査局(FBI)長官は29日、南部バージニア州の連邦地裁に出廷した。米メディアによると、出廷は短時間で、コミー氏自身は発言しなかった。しかし、弁護人は、コミー氏がトランプ氏の疑惑を捜査したことへの報復的な起訴であるとして、争う意向を明確に示した。
出廷の詳細と保釈条件
連邦地裁は、政権側が求めた保釈条件の設定を認めなかった。この判断は、コミー氏側の主張を一部認める形となった。コミー氏は昨年5月、インスタグラムに「8647」と配置された貝殻の写真を投稿。この「86」という数字は古い俗語で「排除」を意味し、政権側は第47代大統領であるトランプ氏に危害を加えようとしていると問題視していた。
トランプ氏の主張
トランプ氏は29日、ホワイトハウスで記者団に対し、「86は犯罪集団が誰かを殺したい時に使う言葉だ」と主張し、コミー氏の行為を強く非難した。これに対し、コミー氏側は、この投稿は単なる遊びであり、脅迫の意図はなかったと反論している。
過去の起訴と無効判断
コミー氏は昨年9月、議会に対する偽証罪などで起訴されたが、バージニア州の連邦地裁は昨年11月、起訴は無効との判断を示していた。今回の再起訴は、この判断を覆す形で行われたものであり、法的な議論を呼んでいる。
コミー氏は、トランプ氏のロシア疑惑を捜査したFBI長官として知られ、トランプ政権との対立が続いている。今回の再起訴をめぐっては、政治的な動機が背景にあるとの見方が強まっている。



