佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)におけるDNA型鑑定の不正問題を受け、警察庁の特別監察結果が公表されたことを受けて、佐賀県警の福田英之本部長が4日に記者会見を開き、謝罪した。
本部長が謝罪、信頼回復へ
福田本部長は会見の冒頭で、「県民の信頼、警察活動への信頼を大きく損なうものであり、責任者として深くお詫び申し上げます」と述べ、深々と頭を下げた。問題は2024年10月に発覚。上司が書類不備に気づいたことがきっかけで、科捜研元主査の冨永剛弘被告(43)が実際には実施していない鑑定を装ったり、ガーゼ片などの鑑定資料を紛失し、別のものを鑑定依頼元に返還したりしていたことが判明した。
不正鑑定件数が大幅に増加
県警の当初の調査では、不正な鑑定は2017年から2024年にかけて130件と認定されていた。しかし、警察庁の特別監察により、新たに110件の不適切鑑定が追加で認定され、1件が除外された結果、合計239件に増加。これはDNA型鑑定全体の4割弱に相当する。
冨永被告は虚偽有印公文書作成容疑などで書類送検され、2025年9月に懲戒免職処分に。さらに佐賀地検が2月に虚偽有印公文書作成・同行使、証拠隠滅の罪で在宅起訴している。
警察庁の特別監察
問題発覚を受け、警察庁は昨年10月から特別監察を実施。35人体制で、警察庁付属機関「科学警察研究所」のDNA型鑑定担当トップら専門家が加わり、被告が単独で実施したDNA型鑑定632件などを調査した。
報告書によると、県警の調査で130件だった不適切なDNA型鑑定は、新たに110件が認定され、239件に増加した。これにより、鑑定の4割弱が不正だったことになる。
再発防止策の徹底
福田本部長は問題発覚後の定例会見でも「二度と生じさせないよう、再発防止策を徹底していく」などと謝罪していた。今回の特別監察結果を受け、県警は再発防止策のさらなる強化を図るとしている。



