ヒグマ駆除ハンターの猟銃廃棄問題 最高裁勝訴後に地検が証拠物を処分
ヒグマ駆除ハンターの猟銃 最高裁勝訴後に地検が廃棄

ヒグマ駆除ハンターの猟銃廃棄問題 最高裁勝訴後に地検が証拠物を処分

ヒグマの駆除活動を理由に猟銃の所持許可を取り消されたハンターが最高裁判所で勝訴を確定させた後、札幌地方検察庁が証拠物として保管していたライフル銃を廃棄していたことが、代理人弁護士への取材により明らかになりました。この問題は、北海道猟友会砂川支部長を務める池上治男さん(77歳)の猟銃をめぐる訴訟に関連しています。

最高裁での勝訴確定と銃の返還要求

池上さんは2018年、北海道砂川市からの要請に応じてクマを駆除した際、発砲した銃弾が近隣の住宅に命中する危険性があったとして、北海道公安委員会から猟銃の所持許可を取り消されました。これに対して池上さんは処分の取り消しを求めて訴訟を提起し、最高裁判所は2026年3月、「住民の生命や財産を保護するための正当な活動であった」と判断して勝訴を確定させました。道公安委員会は池上さんに謝罪し、銃の返還手続きを進めている状況です。

地検による猟銃の廃棄処分と弁護士の対応

代理人弁護士によれば、銃の所持許可が取り消された後、合計4丁の猟銃が押収されました。そのうちのライフル銃1丁が、証拠物として検察庁に保管されていたにもかかわらず、廃棄処分となったことが判明しました。2026年4月14日午前、札幌地検から代理人の中村憲昭弁護士に連絡があり、廃棄が伝えられました。地検側は「捜査が終了した時点で速やかに廃棄する方針であり、池上さん本人から所有権を放棄する書面も得ている」と説明したとされています。

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中村弁護士はこの事態について、「詳細な調査を行い、適切に対応していきたい」と述べており、今後の動向が注目されます。池上さんは最高裁での勝訴を経て、銃の返還を強く求めており、地検の処分がそのプロセスに影響を及ぼす可能性が懸念されています。

背景と社会的な影響

この事件は、野生動物の駆除活動を行うハンターの権利と、銃器管理の規制との間で生じる複雑な問題を浮き彫りにしています。池上さんのケースでは、公共の安全を守るための活動が、逆に許可取り消しの理由となったことで、全国のハンターコミュニティにも衝撃が広がりました。最高裁の判決は、こうした活動の正当性を認める重要な判断となりましたが、地検による銃の廃棄処分は、司法手続きの整合性や証拠物の扱いについて新たな疑問を投げかけています。

関係者によれば、池上さんは修正された銃の所持許可証を手にし、今後の狩猟活動再開に向けて準備を進めているものの、廃棄されたライフル銃の扱いが解決されない限り、完全な権利回復には至らない状況です。この問題は、行政と司法の連携、および銃器所持者の保護に関する議論を喚起するものとして、今後も注視される見込みです。

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