パチンコ店で「油ゴト」目的の侵入 公務員を逮捕 福岡県警が発表
福岡県警は2026年4月14日、営業中のパチンコ店に不正な「ゴト行為」を行う目的で侵入したとして、みやま市職員の竹下拓哉容疑者(31)を建造物侵入の疑いで逮捕し、正式に発表しました。竹下容疑者は「油を塗ると玉の動きが変わり、当たりやすくなると思って実行した」と容疑を認めていると伝えられています。
監視カメラに映った不正行為の詳細
朝倉署の調べによりますと、事件は14日午後1時頃、筑前町内のパチンコ店で発生しました。竹下容疑者は玉を不正に出す目的で営業中の店舗へ侵入した疑いが持たれています。店の監視カメラには、おしぼりに油を染みこませてパチンコ台の玉に塗る様子がはっきりと記録されていたということです。
この「油ゴト」と呼ばれる手法は、玉に油を塗布することで摩擦を変化させ、パチンコ台の入賞口に玉が入りやすくする不正行為です。同様の被害は系列店でも確認されているといい、警察署では関連性について詳細な調査を進めています。
被害店舗の運営会社が強い非難
被害を受けたパチンコ店を運営する会社の担当者は、朝日新聞の取材に対し厳しい口調でコメントしました。「油ゴトはパチンコ業界全体が決して許していない行為です。勝ったり負けたりしながら純粋にパチンコを楽しんでいるお客様が大勢いる中で、このような不正はゲームの公平性を損ない、全てのプレイヤーに対する冒涜となります。まさに許されない行為だと考えています」と述べ、業界を挙げての拒絶姿勢を明確に示しました。
逮捕された職員の背景と市の対応
みやま市役所によりますと、竹下容疑者は学校教育課に所属する会計年度職員で、スクールソーシャルワーカーとして今年4月1日に採用されたばかりでした。公務員としての立場を利用したわけではありませんが、公務員が関与した事件として市内外に衝撃が走っています。市当局は今後の対応について慎重に検討を進めている模様です。
福岡県警本部(福岡市博多区東公園)は、パチンコ店における不正行為の摘発に力を入れており、今回の逮捕を契機に同種の犯罪防止に向けた取り組みを強化する方針です。業界関係者からは「客観的な遊技環境の維持が業界の信頼につながる」との声も上がっており、今後の動向が注目されます。



