松山市は12日、明治時代に俳人正岡子規と文豪夏目漱石が同居した「愚陀仏庵」を再建し、7月24日にオープンすると発表した。当時のたたずまいを再現し、句会などに使える貸し出しスペースを設ける。隣接するガイダンス棟では2人の交流などについてパネルで紹介する。
愚陀仏庵の歴史と意義
愚陀仏庵は、子規や漱石らが集まって句会を開き、近代文学革新のきっかけになった場所とされる。1945年に空襲で焼失し、82年に再建されたが、2010年には豪雨による土砂崩れで倒壊。市は「俳都松山」の象徴として、子規が通った勝山学校(現番町小)の一角で再建を進めていた。
再建の詳細
再建された愚陀仏庵は、当時の建築様式を忠実に再現。内部には句会などに利用できる貸し出しスペースを設け、市民や観光客が気軽に利用できるようにする。隣接するガイダンス棟では、子規と漱石の交流や当時の文学活動についてパネル展示で紹介する。
野志克仁市長は記者会見で「気軽に立ち寄り、当時の雰囲気を体感してほしい」と話した。入場無料で、多くの人に親しまれる施設を目指す。
関連情報
松山市は「俳都松山」として俳句文化の振興に力を入れており、愚陀仏庵の再建はその一環。子規と漱石のゆかりの地として、観光客の誘致にも期待がかかる。



