三重県職員採用試験案内、国籍条項触れず 人事委員会が県の要望拒否
三重県職員採用案内、国籍条項触れず 人事委が県要望拒否

三重県人事委員会は2026年5月8日、2026年度の県職員採用試験の受験案内を公表し、申し込み受け付けを開始した。大卒者対象のA試験と、短大や高専卒者対象のB試験(総合土木)が対象で、例年通り国籍条項に関する記載は変更されなかった。

県の要望を退ける

県は人事委員会に対し、国籍要件の復活検討に関する説明を案内に盛り込むよう働きかけたが、委員会は応じず、従来通りの内容を維持した。県は、国籍要件を巡る説明がないと受験者に不安を与える可能性があると指摘し、人事課の連絡先を記載することも提案したが、委員会は受け入れなかった。

人事委員会の判断

人事委員会の担当者は「国籍要件についてはまだ何も決まっていないため、案内の内容を変えるのは適切ではないと判断した」と述べ、従来通りとした理由を説明した。委員会は有識者3人で構成され、4月29日の定例会で案内内容を決定した。

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採用の仕組みと今後の課題

県の職員採用は、試験合格者の中から県が採用者を決める仕組み。県人事課の担当者は、仮に国籍要件を復活させた場合、外国籍の合格者を採用するかや採用内定の取り消しがあり得るかについて「検討課題の一つ」と語った。近年、合格者に採用内定を出さなかったケースはないという。

早期枠の合格者

1月から実施したA試験の早期枠では、4月30日に146人が合格した。今後、順次連絡し、面接などを経て内定を出す予定。

知事の見解

一見勝之知事は中日新聞の取材に対し、早ければ26年度の採用分から国籍要件を復活させる可能性があるとの考えを改めて示した上で「検討をしていることを書いてもらった方が、受験者に誠実だと思う」と述べた。

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