金沢城石垣修復にドローン活用、AIで劣化診断効率化
金沢城石垣修復にドローン活用、AIで劣化診断

金沢城公園(金沢市)で、石垣の劣化診断にドローンと人工知能(AI)を活用する実証実験が行われた。高さ約15メートルの石垣をドローンで撮影し、AIがひび割れや変形を自動で検出する仕組みだ。従来は目視や触診で行っていた点検を効率化し、人手不足の解消や精度向上につなげる狙い。

ドローン撮影とAI解析の流れ

実証実験では、まずドローンが石垣の表面を約10分間で撮影。取得した画像をAIが解析し、石のずれや欠損、ひび割れなどを検出する。AIは過去の点検データを学習しており、人間の目では見落としがちな微細な劣化も見逃さない。石垣全体の診断は、従来の人手による点検では半日かかっていたが、ドローンとAIを組み合わせることで約1時間に短縮された。

期待される効果

石垣の点検は高所作業が多く、熟練技術者の不足が課題となっている。ドローンとAIの活用により、安全で迅速な診断が可能となり、維持管理の効率化が期待される。また、定期的なモニタリングにより、劣化の進行を早期に発見し、大規模な崩落を防ぐ予防保全にもつながる。

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今後の展望

金沢市は今回の実証結果を踏まえ、他の文化財やインフラ施設への応用も視野に入れている。石垣の修復には伝統技術も必要だが、デジタル技術との融合で、文化財保全の新たな手法を確立したい考えだ。

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