日本年金機構が障害年金の支給可否を判断する医師の判定結果を一部ひそかに破棄し、別の医師に再審査を依頼していた問題で、厚生労働省は30日、今後の対応策を公表しました。原則として、別の医師による判定のやり直しは認めない方針を示しました。やむを得ない理由で再判定を行った場合でも、1人目の医師の判定記録を保存するよう求めています。
調査結果の詳細
厚生労働省は、機構の職員約300人への聞き取り調査に基づく最終結果も発表しました。判定破棄や審査のやり直しの一因として時間的な制約があったことを挙げ、「職員が恣意的に判定結果を破棄したケースは確認できなかった」と説明しています。破棄がいつから行われていたかは特定できず、障害年金センターが設置された2017年以前から続いていた可能性があるとしています。
障害年金の判定プロセス
障害年金の支給可否や等級の判定は、日本年金機構が外部の医師に委託して行われています。厚生労働省は、判定結果の破棄と審査のやり直しは、書類の記載ミスや確認漏れが理由だったと説明しています。
医師の審査状況
医師は病院などでの勤務の傍らで審査を引き受けることが多い一方、年金機構は「申請受理から3カ月以内に処理する」という標準期間を設定しています。この時間的な制約が、判定破棄や再審査の一因となった可能性があります。



