広島市中区にある被爆建物「旧広島逓信病院外来棟」が、原爆資料館の付属展示施設「旧広島逓信病院外来棟平和資料館」としてリニューアルオープンするのを前に、広島市は30日、記念式典を開催した。この施設は5月1日から一般公開される。
旧手術室や消毒室を活用した展示
新たな資料館では、被爆当時のタイルがそのまま残る旧手術室や消毒室を活用した展示が行われている。また、被爆前後の病院の様子を伝える約20分間の映像を上映するシアターも新設され、来館者は当時の状況をより深く理解することができる。
医師の遺族が訴え
式典には、被爆当時に同病院で勤務していた医師、勝部玄さんの次男である勝部宥二さんも出席した。宥二さんは「当時の奮闘の様子を少しでも多くの人に見てもらい、ノーモア・ヒロシマの心を後世に伝えていきたい」と訴えた。
被爆建物の歴史
旧広島逓信病院外来棟は1935年に建設され、爆心地から北東約1.4キロの位置にあった。原爆投下直後には多くの負傷者が運び込まれ、救護活動の重要な拠点となった。1995年からは現在の日本郵政が一部を被爆資料室として公開していたが、2018年に広島市へ寄贈され、2025年から改修工事が進められていた。
このリニューアルにより、被爆の実相を伝える新たな拠点として、多くの来館者が訪れることが期待されている。



