警視庁と鉄道事業者による「痴漢撲滅キャンペーン」が1日、始まった。夏場に向けて痴漢被害の増加が懸念される中、JR新宿駅(東京都新宿区)では新宿署員や駅員、学生ボランティアら約100人が通勤・通学客に注意を呼びかけた。
電車内での検挙が7割
警視庁生活安全総務課によると、2025年に都内で検挙された痴漢は667件。このうち電車内が459件(約69%)と最も多く、路上(77件)、商業施設(60件)が続いた。被害者の大半は10~20代で、朝の通勤・通学時間帯や夜の帰宅時間帯に集中している。
防犯アプリ「デジポリス」の活用を
警視庁は、スマートフォン用防犯アプリ「デジポリス」の活用を呼びかけている。このアプリには、被害に遭った際に画面に「痴漢です 助けてください」と表示したり、「やめてください」と音声を流したりする機能がある。また、周囲の人が「ちかんされていませんか?」と表示して被害者に声をかけることもできる。
2025年7月には、電車内で痴漢被害に遭った女性がこのアプリを使って周囲の乗客に助けを求め、犯人の現行犯逮捕につながった事例があるという。
「被害者を守る行動を」
植木百合子・生活安全総務課長は「痴漢は必ずつかまる」と強調した上で、「痴漢被害を目撃した際は被害者を守る行動にご協力いただきたい。被害に遭った場合にはちゅうちょなく周囲に助けを求めてほしい」と訴えた。
キャンペーンは15日まで。期間中は電車や駅構内でのアナウンスの強化、私服警官による取り締まりが行われる。



