茨城・しもだて美術館でさいとう・たかを原画展、約600点を公開中
さいとう・たかを原画展、しもだて美術館で約600点公開

茨城県筑西市のしもだて美術館で、漫画家の故さいとう・たかをさん(1936~2021年)の原画展が開催されている。本展は東京新聞などが主催し、初期から晩年までの作品や資料を通じてさいとうさんの足跡をたどる全国初の大回顧展だ。約600点の原画が並び、代表作「ゴルゴ13」だけでなく、自伝的作品「いてまえ武尊」や「娼婦ナオミ夜話」といった隠れた名作も紹介されている。

「これはアート作品」学芸員が語る見どころ

学芸員の木植繁さんは「印刷された状態では見過ごしがちな表現の繊細さを、原画で堪能してほしい。これはアート作品だと感じた」と来場者に呼びかけている。さいとうさんは漫画界の巨匠・手塚治虫の作品を見て漫画家を志した。出世作「台風五郎」の原画からは、当初は手塚の影響を受けた画風が、次第に独自のスタイルを確立していく過程が読み取れる。

ゴルゴ13コーナーに人気集中

会場で最も多くの来場者が集まるのは、ゴルゴ13の展示コーナーだ。来場者はスマートフォンでお気に入りの原画を撮影し、顔を近づけて細部を観察していた。また、作画の参考にされたというモデルガンも多数展示され、それぞれの登場回が書き添えられている。

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さいとうさんは20代で「さいとう・プロダクション」を設立し、脚本や構成、作画を分担する分業制を採用。その結果、現在も「ゴルゴ13」の連載は続いている。木植さんは「常に読者の期待に応えるという夢がかなっている」と語った。

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開催概要

  • 会期:6月28日まで(月曜休館)
  • 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 入館料:一般800円、高校生以下無料
  • イベント:6月14日午後2時から、さいとうさんの編集担当だったビッグコミック元編集長・佐藤敏章さんによるギャラリートーク(申し込み不要)
  • 問い合わせ:しもだて美術館(電0296-23-1601)