アフガニスタンなどで農業や医療支援に尽力し、2019年に銃撃されて亡くなった中村哲医師の著作や講演記録をデジタルアーカイブ化し、公開する取り組みを母校の九州大学が進めている。寄稿文や講演記録など2000点以上が登録され、このうち600点以上についてはインターネット上で全文を無料で閲覧可能だ。
デジタルアーカイブの概要
九州大学附属図書館が中心となり、中村医師の生前の活動を記録した資料を電子化。寄稿文、講演記録、写真、日記など多岐にわたる資料が含まれ、研究者や一般の利用者が自由にアクセスできる。同図書館の柳田朱里さんは「資料の整理作業を進めている。中村医師の思想や活動を後世に伝える重要な取り組み」と語る。
期待される効果
ペシャワール会の現地組織「PMS(平和医療団)」を率いる村上優さん(76)は「利用者がインスピレーションを得ることで、中村医師に関する新たな研究につながれば」と期待を寄せる。デジタルアーカイブは、中村医師の功績を広く知らしめるとともに、国際協力や医療支援の分野での学術発展に貢献するとみられる。
閲覧方法と今後の計画
現在、九州大学附属図書館のウェブサイトからアクセス可能で、全文無料で閲覧できる。今後も順次デジタル化を進め、登録点数を増やす予定。中村医師の足跡をたどる貴重な資料として、多くの人々に利用されることが期待される。



