クマ出没件数、過去最多の5万件超 秋田が最多1万3592件
クマ出没件数、過去最多5万件超 秋田が最多1万3592件

環境省は12日までに、2025年度の全国におけるクマの出没件数と捕獲数の速報値を公表した。出没件数は5万776件に達し、これまでの最多だった2023年度の2万4348件を2倍以上上回る記録的な数字となった。捕獲数も最多の1万4720頭に上り、クマと人間との軋轢が深刻化している実態が浮き彫りになった。

出没件数の地域別内訳

出没件数を自治体別に見ると、最も多かったのは秋田県で1万3592件。次いで岩手県が9739件、宮城県3559件、新潟県3528件、青森県3334件、山形県3125件と続き、東北地方と新潟県に集中している。なお、北海道は出没件数を非公表としており、九州・沖縄はクマが生息していないとされるため集計対象外となっている。

冬眠明けの被害が増加

2025年3月の出没件数は307件で、過去5年間の同月と比較して最多となった。冬眠から覚めたクマによる被害も相次いでおり、2026年4月には岩手県紫波町でクマに襲われた女性の遺体が発見された。さらに5月には岩手県八幡平市と山形県酒田市で、クマによる被害の可能性がある遺体が見つかっている。

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捕獲数の増加と課題

捕獲数は1万4720頭と過去最多を記録。環境省は、出没件数の増加に伴い捕獲も増えているが、クマの生息域拡大や人里への接近が背景にあると分析している。専門家は、里山の過疎化や耕作放棄地の増加がクマの行動範囲を広げている可能性を指摘。今後は、出没情報の迅速な共有や住民への注意喚起、適切な捕獲計画の策定が求められる。

環境省は、2026年度も引き続きクマの出動傾向を監視し、関係自治体と連携して対策を強化する方針を示している。

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