福島・郡山の飲食店爆発事故で市の損害賠償訴訟判決、4社に支払い命令
2020年7月に福島県郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で発生した爆発事故により、28人が死傷した事件を巡り、郡山市が運営元企業などに損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、福島地裁郡山支部で言い渡されました。足立拓人裁判長は、高島屋商店(いわき市)など4社に対し、連帯して約348万円を支払うように命じる判決を下しました。
爆発事故を巡る訴訟で2例目の判決
この爆発事故に関する訴訟の判決は、昨年9月に続いて2例目となります。郡山市は、事故により被災者への災害見舞金や避難所の運営費などとして、合計608万円の支払いを求めて提訴していました。判決では、被災者支援物資の供給費用や清掃費用などに関する請求を認め、以下の4社に支払いを命じました。
- 店舗を運営していた高島屋商店
- 改修工事を請け負っていた小西造型(仙台市)
- ガス管の管理者でガス供給者の伊東石油(郡山市)
- ガス管点検業者の郡山エルピーガス保安管理センター(郡山市)
一方、店をチェーン展開するレインズインターナショナル(横浜市)と、建物所有者の芙蓉総合リース(東京都)に対する請求は棄却されました。
椎根市長が判決内容を精査すると表明
判決を受け、椎根健雄郡山市長は「判決内容を詳細に検討し、事故の被害に遭われた方々の一日も早い救済につながるよう、訴訟代理人の弁護士と協議を重ね、慎重に今後の対応を検討していく」とのコメントを発表しました。市としては、被災者の支援を最優先に考え、法的な手続きを進めていく方針を示しています。
同日に別の訴訟でも賠償命令、保険金などで約5127万円
また、同じ21日には、共栄火災海上保険(東京都)と靴販売のチヨダ(同)が、高島屋商店など5社に対し、被保険者に支払った保険金や休業損害などの損害賠償を求めた別の訴訟についても判決が言い渡されました。足立裁判長は、高島屋商店、小西造型、伊東石油、郡山エルピーガス保安管理センターの4社に連帯して、共栄火災海上保険に3957万円(請求額4979万円)、チヨダに1170万円(請求額1206万円)の支払いを命じました。これにより、両訴訟を合わせた賠償総額は約5475万円に上ります。
この判決は、大規模な事故が発生した際の責任の所在を明確にし、被害者救済に向けた法的な枠組みを示す重要な事例となりました。今後、類似の事故防止策や企業の安全管理の強化が求められるでしょう。



