久留米大学は28日、同大学医療センター(福岡県久留米市国分町)で提供している外来診療サービスを段階的に再編・縮小し、2027年12月までに久留米大学病院(同市旭町)に統合する方針を正式に明らかにした。この決定により、医療センターは事実上閉院される運びとなった。
医療センターの歴史と経営状況
医療センターは1994年、旧国立久留米病院の廃止に伴い、同大学に経営が移譲されて開院した。2015年以降は機能分化を進め、大学病院が高度急性期医療を担い、医療センターは一般急性期医療や回復期リハビリテーション、慢性疾患の治療を中心に担ってきた。しかし、医療センターは長年にわたり恒常的な赤字経営が続いていたという。
診療部門と病床数
医療センターの診療部門は循環器内科など15部門あり、現在の病床数は146床である。今回の方針決定を受け、入院患者については大学病院での受け入れに向けて調整が進められる。外来患者については、地元医師会などと連携しながら、他の医療機関への引き継ぎなどの対応を進める方針だ。
今後のスケジュール
医療センターを巡っては、2028年3月までに病棟機能も大学病院に統合する方針が既に決定しており、今回の外来診療の統合決定により、医療センターは段階的にその役割を終えることとなる。大学病院への統合完了後、医療センターの施設は今後の活用方法が検討される見通しだ。
大学のコメント
久留米大学の内村直尚理事長は「医療安全体制の維持・強化を図り、安心して受診できる環境整備に引き続き努める」との談話を発表した。



