元小学校教諭による盗撮画像共有グループ開設事件で実刑判決
名古屋地裁(西脇真由子裁判官)は4月16日、盗撮画像を共有する交流サイト(SNS)グループを開設したとして、性的姿態撮影処罰法違反や器物損壊などの罪に問われた名古屋市立小学校の元主幹教諭、和田(旧姓森山)勇二被告(42)に対し、懲役2年6月の判決を言い渡しました。検察側が求刑した懲役4年を下回るものの、実刑が確定しました。
「児童を守るべき立場を悪用した卑劣な犯行」
西脇裁判官は判決理由で、「児童を守るべき立場を悪用した犯行は卑劣である」と厳しく指摘しました。さらに、「学校現場に大きな衝撃を与え、教員への社会的信頼を著しく損なった刑事責任は重い」と述べ、被害児童の保護者らから強い処罰感情が寄せられていることも考慮しました。被告の反省態度などを踏まえても、実刑を免れないと判断したと説明しています。
具体的な犯行内容と被害の拡大
判決によると、被告は2024年9月、校外学習で訪れた名古屋市内の消防署において、女児の下着を盗撮し、その画像を自身が開設したSNSグループのチャットに送信して他の教員らと共有しました。さらに、同年10月から昨年6月にかけては、女児7人のリコーダーに自宅で体液を付けるなどの器物損壊行為も行っていました。
被告はSNSを通じて知り合った教員らを誘い、2024年8月までに盗撮画像共有グループを開設。これには5都道県にわたる教員ら7人が参加し、互いに盗撮画像を投稿したり、称賛のコメントを交換したりしていたことが明らかになりました。
被害者は少なくとも75人超、関連事件も進行中
愛知県警の調査では、このグループのメンバーから盗撮などの被害を受けた児童や生徒は、少なくとも75人を超えることが確認されています。さらに、県警はグループ外の人物で、メンバーと個別に盗撮画像を共有していた者らの検挙も進めており、それらを含めると被害者は100人を超えると見積もっています。事件の全容解明と関係者の処分が続けられる見込みです。
被告は既に懲戒免職処分を受けており、今回の判決により、教職に復帰する道は閉ざされました。この事件は、教育現場における信頼回復に向けた課題を浮き彫りにしています。



