クルーズ船「MVホンディウス」でネズミなどの齧歯類が媒介するハンタウイルスの集団感染疑いが発生し、新たに2人が感染の疑いで検査を受けていることが8日、明らかになった。ロイター通信が伝えたところによると、スペイン南東部アリカンテでは30代の女性が、ハンタウイルス感染時に見られる症状と一致する兆候を示しており、現在検査が行われている。また、南大西洋の英領トリスタンダクーニャ島でも、同クルーズ船に乗船していたとされる男性の感染が疑われている。
クルーズ船の状況と対応
クルーズ船は現在、受け入れ先のスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に向けて航行中で、運航会社によると到着は10日早朝の見込み。世界保健機関(WHO)や各国政府は感染拡大の封じ込めに全力を挙げている。
米国政府の支援策
米国務省の報道担当者は8日、クルーズ船がカナリア諸島に到着次第、米国人乗船者の帰国を支援するためにチャーター機を手配すると発表した。米メディアによると、米疾病対策センター(CDC)はすでに職員を現地に派遣しており、帰国後は中西部ネブラスカ州で隔離措置を受ける予定だという。
ハンタウイルスは主にネズミの糞や尿などを介して感染し、発熱や呼吸器症状を引き起こす。重症化すると死亡するケースもあるため、関係機関は警戒を強めている。



