横須賀の原発燃料工場で1年4度目の火災、市長が強く抗議
横須賀の原発燃料工場で1年4度目の火災、市長が抗議

神奈川県横須賀市内にある原子力発電用燃料の成型加工工場「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J)」で、4日午後6時40分ごろ、第2加工棟2階の熱処理室内にある装置制御盤から煙が上がる火災が発生した。駆けつけた横須賀市消防署員がすぐに鎮火を確認した。火災は配電盤内の電磁接触機と呼ばれるスイッチが焦げたもので、同社は周辺への放射能漏れや従業員、消防署員の被ばくはなかったとしている。

1年間で4度目の火災、市長が厳しく抗議

同社内での火災は昨年7月から数えて1年間で4回目となる。今回の火災場所はウランを取り扱う「管理区域」ではなかったものの、原発関連施設で火災が相次いでいる状況について、横須賀市の上地克明市長は5日、同社の山崎肇社長に対し「全く看過できない。安全管理も含めた企業体制そのものを疑わざるを得ない」と強く抗議した。市長は関係者の再教育と設備の総点検を求めた。

火災原因は作業ミス、過去の点検では異常なし

同社によると、今回の火災は気中酸化炉の保守点検中に作業ミスが生じたことが原因とみられる。気中酸化炉は金属部品の表面を加熱して被膜を形成する装置である。昨年11月と今年3月に同社の「管理区域」内で発生した火災を受けて実施した点検では、今回火災が起きた制御盤に異常は見つかっていなかった。同社は周辺の町内会長には4日中に連絡したという。

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広報部長が陳謝、再発防止に努める方針

同社執行役員で広報部長の青見雅樹氏は取材に対し、火災が相次いでいることについて「大変重く受け止めている。火災ごとに原因が異なり、対策が追いついていないことを申し訳なく思っている」と陳謝した。同社は粉末ウランから原子力発電所で使用する「燃料体」を製造する工場で、施設内にはウランを含む放射性廃棄物が200リットルのドラム缶換算で約2万缶保管されている。

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