三重県鳥羽市で、高齢者や障害者でも気軽に観光を楽しめるよう、電動車椅子のレンタル事業が始まる。NPO法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」が29日から提供する。
片手で簡単操作、折りたたみ可能な「Model F」
導入するのは、近距離モビリティー開発・販売の「WHILL(ウィル)」(東京)製の電動車椅子「Model F」。運転免許やヘルメットは不要で、最高時速は6キロ。手元のコントローラーで片手での前進、後進、回転が可能。重量約27キロで、折りたたんで車や電車に積める。
背景:手動車椅子の負担軽減へ
同センターは2003年から無料で手動車椅子を貸し出してきたが、介助者が押す負担から周遊施設を減らす傾向があった。利用者からの導入要望を受け、今回のレンタル開始に至った。
料金と今後の展開
レンタル料金は1日5500円(税込み)、1泊2日で9900円。鳥羽から近県への旅行にも利用可能。当面は1台で試験運用し、需要を見て対応を検討する。申し込み・問い合わせは同センター(0599-21-0550)。
地域での普及状況
WHILLによると、全国約150カ所のレジャー施設やホテルで同社製品が使用されている。県内では志摩スペイン村、亀山市の関宿、伊勢神宮の案内サービス「伊勢おもてなしヘルパー」が導入済み。
鳥羽駅前で27日に行われた試乗会では、市内の77歳女性が「スムーズに動き、片手で操作できて傘をさしていても使える」と好評だった。



