iPS実用化から真の勝負へ 山中伸弥教授「オールジャパン体制維持を」
iPS実用化 山中教授「これからが勝負」

人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製発表から20年を前に、京都大学の山中伸弥教授が27日、東京・内幸町の日本記者クラブで講演を行った。iPS細胞を用いた再生医療等製品が世界で初めて実用化されたことについて、山中教授は「ここまでたどり着けたことは素晴らしいが、これからが本当の勝負どころだ」と述べ、今後の挑戦の重要性を強調した。

国内で15以上の臨床研究進行中

山中教授は講演で、iPS細胞を活用した臨床研究や臨床試験(治験)が国内で15以上進行していることを紹介。その上で「米国や中国との競争が非常に激しくなっている。今後もオールジャパン体制を維持し続けることが最も大切だ」と指摘し、日本の連携強化の必要性を訴えた。

厚労省が2製品を承認

厚生労働省は3月、重症心不全とパーキンソン病を対象とした2種類のiPS細胞由来製品について、製造販売を条件付きで期限付き承認した。これにより、iPS細胞の実用化が世界で初めて現実のものとなった。

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山中教授は、基礎研究から臨床応用への橋渡しが進んでいることに手応えを示しつつ、患者への安全で効果的な治療提供に向けて、さらなる研究開発と体制整備が不可欠だと述べた。

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