東京都教育委員会が2025年度に実施した「児童・生徒のインターネット利用状況調査」で、家庭学習において生成人工知能(AI)を利用したことのある児童・生徒の割合が38.0%に達し、前年度の16.9%から倍増したことが明らかになった。小中高校のすべての校種で急増しており、特に中学生では51.7%、高校生では61.3%と過半数を超え、学習における生成AIの利用が急速に浸透している実態が浮き彫りとなった。
調査の概要
この調査は都教育委員会が毎年度実施しているもので、2025年度は都内の小中学校、高校、特別支援学校など計102校の児童・生徒約1万2000人と管理職が回答した。家庭でのインターネット学習時に生成AIを使った割合は、2023年度の14.7%から2024年度16.9%、そして2025年度38.0%へと増加傾向が続いている。
ネット上の交流も増加
また、「いいね」ボタンを押したりコメントを書き込んだりするなど、インターネット上で知らない人とやりとりをした経験がある児童・生徒の割合も46.0%に上り、前年から増加した。やりとりのきっかけ(複数回答)では「ゲーム」が44.2%で最多となり、次いで「アニメや漫画」「芸能人やユーチューバー」が続いた。
都教委の取り組み
都教育委員会は、生成AIの情報をそのまま信じ込まずに批判的に評価する姿勢など、情報リテラシーの向上が不可欠であると指摘。児童・生徒と教員向けの動画教材を制作し、ポータルサイト「とうきょうの情報教育」で公開している。担当者は「生成AIの特性を理解し、適切に活用するために、動画教材などを積極的に活用してほしい」と話している。



