神奈川県警本部長が交通違反取り締まり不正で謝罪、約2700件取り消しへ
神奈川県警本部長が交通違反不正で謝罪、2700件取り消し (17.02.2026)

神奈川県警本部長が交通違反取り締まり不正で謝罪、約2700件の違反取り消しへ

神奈川県警察の第2交通機動隊に所属する巡査部長らが、速度違反の取り締まりにおいて虚偽の書類作成を繰り返していた問題で、県警の今村剛本部長は2月17日、県議会において正式に謝罪しました。今村本部長は「ご迷惑とご心配をおかけしていることをおわび申し上げる」と述べ、この不祥事に対する深い反省の意を表明しました。

虚偽書類作成の詳細と対応策

捜査関係者によりますと、この問題では巡査部長ら複数の警察官が、実際には行われていない速度違反の取り締まりを装い、虚偽の書類を作成していたことが明らかになっています。その結果、約2700件もの違反が不当に処理されていた可能性が指摘されています。

神奈川県警は現在、これらの違反記録をすべて取り消す方針を固めており、すでに納付された反則金約3400万円についても、順次還付する手続きを進めています。これは、不正行為によって影響を受けた市民への迅速な対応を図るための措置です。

捜査の進展と今後の対応

今村本部長は県議会での質疑応答において、「現在捜査、調査を進めているところで、できるだけ早期に事案の詳細を公表する」と述べ、徹底した調査と情報開示に取り組む姿勢を示しました。議員からの厳しい指摘に対し、責任ある対応を約束しました。

さらに、捜査関係者によれば、県警は虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で、関与した巡査部長ら複数人を書類送検する方針を固めています。同時に、これらの警察官に対する厳正な処分も検討しており、組織内の規律維持に努めるとしています。

問題の背景と社会的影響

この不正行為は、交通違反取り締まりという警察の基本的な業務において発生したものであり、市民の信頼を大きく損なう事態となっています。約2700件という規模の不正は、組織的なチェック体制の不備や、内部統制の甘さを浮き彫りにしました。

神奈川県警は、再発防止策として、交通取り締まり業務の監査体制の強化や、職員に対する倫理教育の徹底を図る方針です。今後は、透明性の高い運営を通じて、地域社会の信頼回復に全力を挙げるとしています。