南極の氷に刻まれる歴史…コウテイペンギンの危機と温暖化への思い
南極の氷に刻まれる歴史…コウテイペンギンの危機と温暖化

広島市内で開催された「南極条約協議国会議」は、11日間の会期を終え5月21日に閉幕しました。この会議は南極における科学調査の平和利用や環境対策を話し合う場で、それに合わせて市内では南極関連のイベントが多数行われました。

南極の氷に触れる貴重な体験

イベントの中には、南極から運ばれた氷に触れる催しもあり、子どもたちが日本から約1万4000キロ離れた南極への関心を高めていました。どのようにして現地の氷を運んできたのか、国立極地研究所(極地研)に尋ねました。

こうした催しで使われる氷は、南極地域観測隊が昭和基地近くなどで採取します。その量は約1.5トンに上り、100箱に分けて観測船「しらせ」の冷凍庫で日本に持ち帰られるそうです。

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氷が語る過去の気候

南極の氷は、降った雪が長い年月をかけて積み重なって形成されます。隙間にあった空気も一緒に押し固められるため、氷が解ける際には、その空気が外に出て「プチッ、プチッ」とはじけるような音が聞こえます。

観測隊は科学調査のためにも氷を採取しています。2024~25年に現地を訪れた観測隊からは、100万年前の空気を含んだ氷を採取するプロジェクトも進んでいます。空気を採取できれば当時の気候が分かり、現在世界的な問題である地球温暖化の原因解明や対策に生かせると期待されています。

コウテイペンギンの危機と温暖化

会議では、南極で生息数が減少するコウテイペンギンの保護策を巡り、科学者らが氷を解かすほどの「熱い議論」を交わしました。生息数減少の原因としては、地球温暖化に伴う海氷の減少も指摘されています。南極の氷に触れた子どもたちが、温暖化に思いをはせてくれることを願います。

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