米紙ワシントン・ポストは25日、トランプ政権のベネズエラ政策を巡り、公的役職を持たない米州開発銀行(IDB)前総裁のマウリシオ・クラベルカロネ氏が暗躍しているとして、懸念が高まっていると報じた。同氏はベネズエラの石油産業立て直しに向けた投資企業の選定に関与しており、ビジネスと外交の線引きが曖昧になっていると指摘されている。
クラベルカロネ氏の経歴と役割
同紙によると、クラベルカロネ氏は弁護士で、両親がキューバからの亡命者である。第2次トランプ政権発足後、中南米特使を短期間務めた。その後、投資ファンドを設立したが、昨年秋以降、米政権によるベネズエラのマドゥロ大統領の追放計画に深く関与していたという。
電話会談への同席
今年1月、米軍によるマドゥロ氏拘束直後に実施されたルビオ米国務長官とベネズエラのロドリゲス副大統領(当時)の電話会談にも同席。暫定政権幹部らに米政権の意向を伝達していた。クラベルカロネ氏は自身の役割を2国間の「つなぎ役」だと同紙に説明した。
懸念される影響
専門家の間では、公的役職にない人物が外交政策に深く関与することへの懸念が強まっている。特にベネズエラの石油産業は国家経済の要であり、その再建プロセスに私的な利害が絡む可能性が指摘されている。トランプ政権内でも、この問題を巡って意見が分かれているとされる。



