ルーマニア国防省は29日、ウクライナ国境に近い東部ガラツィ市の集合住宅の屋上にロシアの無人機1機が墜落し、2人が負傷したと発表した。ルーマニアではウクライナ侵攻に関連したロシア無人機の領空侵犯が相次いでおり、住宅地での墜落による負傷者は初めて。
墜落の詳細と被害
国防省によると、無人機は29日未明に墜落し、爆発によって集合住宅で火災が発生した。負傷者は2人で、いずれも軽傷とみられる。現場はウクライナ国境から約10キロの地点で、ロシア軍がウクライナ南部への攻撃に使用していた無人機とみられる。
ルーマニア政府の反応
国防省は声明で「ロシアの無責任な行動を強く非難する。これはルーマニア国民の安全だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)の集団安全保障を危険にさらすものだ」と強調した。ルーマニアはNATO加盟国であり、ロシアの領空侵犯は同盟の結束を試す行為と受け止められている。
領空侵犯の背景
ロシアはウクライナ侵攻開始以降、ルーマニア領空への無人機侵入を繰り返してきた。2024年以降、少なくとも10回以上の領空侵犯が確認されており、NATOは監視を強化している。今回の墜落は、これまで人的被害がなかった状況を変えるもので、緊張が高まる可能性がある。
国際社会の反応
NATOはルーマニアへの連帯を表明し、追加的な防空システムの提供を検討している。ウクライナ政府もロシアの行動を非難し、同盟国へのさらなる支援を求めた。一方、ロシア政府はコメントを避けている。



