【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは21日、米国がイランとの戦闘において、イスラエルを防衛するために多数の高性能迎撃ミサイルを消費し、その備蓄を大幅に減少させたと報じた。米軍が戦力を中東地域に集中させる中、アジア太平洋地域や欧州では抑止力の低下を懸念する声が上がっている。
大量の迎撃ミサイル消費
同紙の報道によれば、米国はイスラエル防衛のため、高高度防衛ミサイル(THAAD)を200発以上発射した。これは国防総省が保有する総数の約半分に相当する。さらに、東地中海に展開した海軍艦艇からは、迎撃ミサイル「SM3」と「SM6」を合わせて100発以上発射したという。
今後の戦闘再開への懸念
同紙は米政権当局者の話として、イランとの戦闘が再開された場合、米国は迎撃ミサイルをさらに消耗する可能性が高いと伝えている。これにより、中東以外の地域での米軍の抑止力に影響が出る可能性が指摘されている。
専門家の見解
軍事専門家は、THAADやSM3などの迎撃ミサイルは製造に時間とコストがかかるため、備蓄の回復には数年を要する可能性があると指摘する。また、アジア太平洋地域では中国の軍事活動が活発化しており、欧州ではロシアの脅威が高まっている中、米国のミサイル防御能力の低下は同盟国に不安をもたらしている。



