ベセント米財務長官は28日の記者会見で、トランプ大統領の肖像をあしらった250ドル紙幣の発行に向けて準備を進めていることを明らかにした。現行法では存命中の人物を紙幣に描くことは認められていないが、建国250年記念の一環としてこれを可能にする法案が議会で審議されているため、対応する方針を示した。
法案審議は停滞、財務長官は「法律に従う」
しかし、複数の米メディアによると、この法案の審議は停滞しているという。ベセント氏は会見で「法律に従う」と述べ、法案の行方を見守る考えを示した。財務省は今年3月、建国250年を記念して新たに発行する紙幣にトランプ大統領の署名を印刷すると発表している。
ワシントン・ポスト報道で内部混乱も
記者会見に先立ち、ワシントン・ポスト紙は、財務省高官がトランプ氏の肖像が入った250ドル紙幣の発行を推進していると報じていた。同紙によると、紙幣を印刷できるよう担当部署に圧力をかけていたといい、法律上禁止されているとして懸念を表明した幹部は異動になったという。
この動きに対し、専門家からは「存命中の人物を紙幣に使用することは伝統的に避けられてきた」との指摘もあり、今後の法案審議の行方が注目される。



