静岡大学と読売新聞が共催する連続市民講座「地図でひらく静岡と伊豆半島」(全5回)の第3回が、2026年5月30日に静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開催されました。一般社団法人「美しい伊豆創造センター」の専任研究員で静岡大学客員准教授の佐々木恵子氏が「植生図とともにみる伊豆半島の生態系」と題して講演し、約100人の参加者が熱心に耳を傾けました。
伊豆半島は「日本列島の縮図」
佐々木氏は講演の中で、伊豆半島は面積約1500平方キロメートルとコンパクトながら、低標高地域の常緑広葉樹林から高標高地域の落葉広葉樹林まで、多様な植生が分布していると説明。この特徴から「日本列島の縮図」と表現しました。また、同半島の植生の豊かさが、地域の生態系の基盤となっていると強調しました。
森林資源が支える住民の暮らし
佐々木氏は、伊豆半島が観光地として有名である一方、森林資源が古くから住民の生活を支えてきたと指摘。具体的には、わさび栽培が重要な収入源となっていることや、江戸時代には木炭生産が盛んに行われていた歴史を紹介しました。そして、「生物多様性に優しい生産システムを守り続けることは、地域の持続可能性にとって極めて重要だ」と訴えました。
今後の講座予定
この連続市民講座は参加無料で、各回先着250人まで参加可能です。第4回は6月20日に開催され、テーマは「文化トレイルで巡る伊豆半島の歴史・文学・信仰」。講師は辻修次・静岡大学客員准教授(美しい伊豆創造センター)が務めます。申し込みは専用フォーム(QRコード)から受け付けています。問い合わせ先は静岡大学地域創造教育センター地域人材育成・プロジェクト部門(054-238-4817)です。なお、今回の講座の詳報は6月13日付で掲載予定です。



