【ベルリン共同】ドイツ公共放送バイエルン放送は4日、米国防総省が発表したドイツ駐留米軍5千人削減に関連し、撤収対象となるのはドイツ南部フィルゼックに駐留する旅団戦闘団であると報じた。同局は米軍関係者の情報として伝えている。
小規模自治体への影響
フィルゼックは人口約6,500人の小規模な自治体である。首長のグレートラー氏は、今回の削減が地元経済に与える影響を深く懸念し、「これは大きな打撃だ。この決定が覆されるよう、可能な限りの手を打たなければならない」と訴えた。
過去の経緯
バイエルン放送によると、フィルゼックの旅団戦闘団は、トランプ米大統領の1期目にあたる2020年ごろにも削減計画の対象となっていた。しかし、その後の大統領選でトランプ氏が敗北したことにより、計画は一旦回避されていた。
政治的緊張
昨年再び大統領に就任したトランプ氏は、ドイツのメルツ首相が今年4月下旬にイラン情勢への対応を批判したことに対して不満を強めていた。この政治的緊張が、駐留軍削減の背景にあるとみられる。
専門家の見解
ドイツ連邦議会(下院)の与党議員は、フィルゼックの旅団戦闘団について「重要拠点であるラムシュタイン米空軍基地とは異なり、訓練のために駐留しているに過ぎず、削減が容易である」との見方を示している。このため、削減の第一候補となった可能性がある。
今回の米軍削減は、ドイツ国内の軍事バランスや地域経済に大きな影響を及ぼすと予想され、今後の動向が注目される。



