米紙ニューヨーク・タイムズは24日までに、中国の玩具大手である泡泡瑪特(ポップマート)が展開する人気キャラクター「ラブブ」のぬいぐるみに、新疆ウイグル自治区で生産された綿が使用されていたと報じた。この事態を受け、米国の「ウイグル強制労働防止法」に抵触する可能性が浮上しており、もし違反と判断されれば、同製品の米国への輸入が禁止されるリスクがあると指摘している。
調査で判明した実態
ニューヨーク・タイムズは、ラブブのぬいぐるみを20体購入し、第三者機関に依頼して繊維の産地を分析した。その結果、16体の衣服部分から新疆綿が検出されたという。この結果は、同紙が独自に実施した調査によるもので、ポップマートのサプライチェーンにおける新疆綿の使用実態を浮き彫りにした。
ポップマート側の見解
報道によれば、ポップマートの広報担当者は取材に対して「ぬいぐるみの衣服に綿を使用しているのはごく一部の製品に限られる」と説明し、問題を限定しようとする姿勢を示した。しかし、米国法の厳格な適用を考慮すれば、一部であっても違反とみなされる可能性は否定できない。
ウイグル強制労働防止法の概要
ウイグル強制労働防止法は、新疆ウイグル自治区で生産された物品の米国への輸入を原則として禁止する法律である。同法は、新疆における強制労働の疑いに対応するために2021年に成立し、対象地域からの綿製品などが制裁の対象となっている。今回のケースでは、ラブブのぬいぐるみが同法に違反するかどうかが焦点となる。
今後の影響と展望
ポップマートは中国国内で絶大な人気を誇る玩具メーカーであり、ラブブはその象徴的なキャラクターである。米国市場への輸出が禁止されれば、同社の収益に影響を及ぼす可能性がある。また、他の中国企業にも新疆綿使用の有無が問われる契機となり、サプライチェーンの透明性向上が求められそうだ。米国当局の判断が注目される。



