中国国防省は28日、シンガポールで29日から31日まで開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に、国防大学の教授をトップとする代表団を派遣すると発表した。董軍国防相は2年連続でこの会議を欠席することとなった。会議を主催する英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が28日に公表した議事日程によると、中国の当局者が演説を行う予定もない。
説明放棄が国際社会の懸念を招く
中国は急速な軍拡や覇権主義的な行動が国際社会から批判される中、これまで国防相が自国の立場を説明する場としてシャングリラ会合を活用してきた。しかし、2年連続で国防相による説明を放棄したことで、中国軍の動向に対する国際社会の懸念が一層高まる可能性がある。
主要参加国と今後の影響
今回の会議には、各国の国防相や軍高官が参加する予定だ。特に、ヘグセス米国防長官や小泉進次郎防衛相の出席が注目されている。中国の欠席が地域の安全保障対話にどのような影響を及ぼすか、関係者の間で懸念が広がっている。
中国が国防相を派遣しない背景には、国際的な批判を避ける意図があるとの見方もある。しかし、説明責任を果たさない姿勢が、かえって中国への不信感を強める結果となりかねない。アジア太平洋地域の安全保障環境が複雑化する中、中国の対応が今後の国際関係に与える影響は大きい。



