台湾総統がエスワティニを訪問 アフリカ唯一の外交関係を強化へ
台湾総統府は2026年4月13日、頼清徳(ライチンドォー)総統が4月22日から27日にかけて、アフリカのエスワティニ王国を公式訪問すると発表しました。この訪問は、台湾が外交関係を維持する12か国の中で、アフリカ地域における唯一の国であるエスワティニとの絆を深める重要な機会となります。
国王即位40周年の祝賀行事に参加
頼総統は、エスワティニのムスワティ3世国王の即位40周年を記念する祝賀行事に参加する予定です。台湾総統のエスワティニ訪問は、前総統の蔡英文(ツァイインウェン)氏が2023年9月に実施して以来、約2年半ぶりのことであり、今回の訪問では経由地を設けず、直接エスワティニに向かうとされています。
2回目の外遊 協力分野を拡大
頼総統の外遊は、2024年11月から12月にかけて米国ハワイ州や米領グアムを経由し、パラオなどの南太平洋3か国を訪問した際に続く、2回目の公式訪問となります。台湾総統府の報道官は13日の記者会見で、今回の訪問を通じて、以下のような具体的な協力プロジェクトを推進することを明らかにしました。
- 石油備蓄タンクの共同建設:エネルギー安全保障の強化を目指し、両国間で石油備蓄インフラの整備を進める。
- 遠隔医療の導入支援:台湾が世界をリードする半導体技術や情報通信技術(ICT)を活用し、エスワティニの医療システムへの遠隔医療ソリューションを提供する。
これらの取り組みは、台湾とエスワティニの長年にわたる友好関係を基盤に、経済や技術面での連携をさらに発展させることを目的としています。台湾は、国際社会における存在感を維持するため、限られた外交関係国との結びつきを強化する戦略を続けており、今回の訪問もその一環として位置づけられています。
エスワティニは、台湾がアフリカで唯一外交関係を有する国として、両国間の交流は政治的な意義に加え、開発協力や人材育成など多岐にわたる分野で実績を積んできました。今回の頼総統の訪問が、こうした協力関係を新たな段階へと導くことが期待されています。



