帝国データバンク奈良支店は5月29日、奈良県内大手のストッキングメーカー「福西メリヤス」(奈良県大和高田市)と、関連会社の日本クレビオ(同)、福西商事(同)が事業を停止し、弁護士に事後処理を一任したと発表した。今後、奈良地裁葛城支部に自己破産申請を行う見込み。3社の負債総額は合計で約23億4000万円に上る。
創業70年以上の老舗、ピーク時は年商54億円
福西メリヤスは1951年に創業。大手下着メーカーを主要取引先とし、ストッキングやタイツの製造・販売を手がけてきた。製造工程の大半を自社で行い、品質面で高い評価を得ていた。また、大手流通業者への直接販売も行い、1992年5月期には年売上高約54億4000万円を計上するなど、好調な業績を誇っていた。
需要減と海外製品の台頭で経営悪化
しかし、近年はストッキング市場の需要減少に加え、安価な海外製品の流通により競争が激化。2022年5月期には年売上高が10億円を下回るまで落ち込んだ。機能性の高い商品を開発するなど需要開拓に努めたものの、3社で調達した借入金の返済見通しが立たなくなり、事業継続が困難となった。
関連会社も事業停止、負債額は各社で異なる
日本クレビオは福西メリヤスの原糸の仕入れと販売を担当し、福西商事は撚糸(ねんし)の製造を行っていた。負債額は、福西メリヤスが約10億1600万円(2025年5月期末時点)、日本クレビオが約10億700万円(同9月期末時点)、福西商事が約3億1700万円(同11月期末時点)とされている。
帝国データバンク奈良支店は、今後の動向について注視していくとしている。



