中国軍の動向「総合的な国力で対応」 26年版防衛白書、概要判明
中国軍の動向「総合的な国力で対応」 26年版防衛白書

2026年版防衛白書の概要が明らかに

防衛省がまとめた2026年版防衛白書の概要が2日、判明しました。日本周辺で活動を活発化させる中国軍の動向を踏まえ、白書は「総合的な国力と同盟国・同志国などとの協力・連携により対応すべきもの」と位置づけています。また、無人アセット(装備品)や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」への備えを各国が加速していると指摘し、日本も取り組みを強化する方針を示しました。

国際秩序への挑戦と新たな危機の時代

白書では、2025年版に続き、力による一方的な現状変更やその試みは「国際秩序に対する深刻な挑戦」であり、国際社会は「新たな危機の時代」に突入したと指摘。インド太平洋地域における安全保障環境の厳しさが増しているとしています。中国の軍事動向については「深刻な懸念事項であり、これまでにない最大の戦略的挑戦」とする前年の表現を踏襲しました。

中国軍の活動と台湾周辺の軍事演習

白書は、2025年6月の中国軍の空母2隻による太平洋での活動や、空母艦載機による自衛隊機への異常接近にも言及し、「我が国周辺全体での活動を活発化」させていると指摘。さらに、中国は2025年も台湾周辺で軍事演習をたびたび実施しており、「中国軍が常態的に活動している状況の既成事実化を図り、実戦能力の向上を企図」していると分析しています。

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ロシアとの連携強化にも懸念

ロシアについては、2025年12月に東シナ海から太平洋上への爆撃機を共同飛行させるなど、中国との連携を一層強化しているとして、「重大な懸念」を示しました。北朝鮮に関しても、極めて速いペースでの核・ミサイル開発を批判し、国際社会への脅威であると強調しています。

新たな戦い方への対応強化

白書は、無人機やAI技術の急速な進展を踏まえ、これらの「新しい戦い方」に対応するための防衛力強化の必要性を訴えています。具体的には、無人アセットの導入やAIを活用した情報分析、自律型システムの開発などを加速させる方針です。また、同盟国である米国や同志国との連携を一層強化し、総合的な国力で安全保障環境の変化に対応する姿勢を明確にしています。

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