東北経済連合会(東経連)は3日、仙台市で総会と理事会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、新会長に樋口康二郎副会長(68歳)を選出しました。樋口氏は福島県国見町出身で、東北電力の会長を務めています。福島県出身者が東経連の会長に就任するのは今回が初めてです。任期は2年間で、会長を2期4年務めた増子次郎氏(70歳、東北電力特別顧問)は名誉会長に就任しました。
樋口新会長の経歴
樋口氏は福島高校、東北大学工学部を卒業後、1981年に東北電力に入社しました。同社では常務火力原子力本部副本部長、取締役常務執行役員発電・販売カンパニー長代理、原子力本部副本部長、副社長などを歴任。2020年4月には福島県出身者として初めて社長に就任し、昨年4月からは代表権を持つ会長を務めています。東経連では昨年6月から副会長を務めていました。
福島県関係の役員再任
福島県関係では、副会長の渡辺博美氏(79歳、福島商工会議所会頭)と北村清士氏(79歳、東邦銀行顧問)が再任されました。
本年度事業計画
総会では、台湾や米国など世界市場への進出支援、広域連携による観光連携や地域産品の輸出体制整備などを盛り込んだ本年度の事業計画が決議されました。
出席した約370人は、東北・新潟が一体となった広域連携の機運をさらに高めながら、地域課題の解決に向けて経済界として取り組む決意を新たにしました。また、創立60周年記念式典も行われました。
「誇れる東北」を次世代へ
東経連の新会長に就任した樋口康二郎氏は、「『東北は一つ』の考えのもと、地域や企業の挑戦を後押しする推進役として役割を果たしたい」と展望を述べました。
抱負を語る
「60周年の節目での会長拝命は身が引き締まる思いです。先行きが見通しづらい時代だからこそ、仕事、暮らし、魅力がそろった『働いてよし、住んでよし、来てよし』の誇れる東北を次世代に引き継いでいきたい」と抱負を語りました。
人口減少への対応
東北・新潟は全国的に見ても速いペースで人口減少が進んでいます。樋口氏は「構造的な問題で、人口減を前提とした社会経済の転換が急務です。だからこそ東北・新潟で力を持ち寄り、一つになって挑戦することがこれまで以上に重要になります。AI(人工知能)やデジタルも活用しながら対策を考えなければならない」と述べました。
地域の将来展望
「東北・新潟はまだまだ大きな可能性を秘めています。広大な大地や豊かな自然に育まれた風土、世界に誇る農畜産物など、地域ならではの強みこそが未来を切り開きます。東北・新潟が豊かになれば日本が豊かになると信じています。東北らしさを生かし、さらに進化させるような新しい展望を描きたい」と語りました。



