エア・ウォーター、過去の決算で不適切会計処理問題を公表 209億円の影響確認
産業ガス大手のエア・ウォーターは、2026年2月13日、過去の決算において発覚した不適切な会計処理問題について詳細を発表しました。同社はグループ全体37社を対象に調査を実施し、営業利益ベースで合計209億円の影響が確認されたと明らかにしました。この問題には、経営トップや管理職層の関与が認められており、業績目標の達成が過度なプレッシャーとなっていたことが主な要因とされています。
業績目標のプレッシャーが不適切処理を招く
エア・ウォーターによれば、不適切な会計処理は、業績目標の達成を強く求める組織風土の中で発生しました。経営陣や管理職が関与したことで、財務報告の正確性が損なわれ、結果として大規模な会計上の問題に発展しました。同社は、この問題を深刻に受け止め、再発防止に向けた内部統制の強化を進めるとしています。
2025年9月中間連結決算で純損益が赤字に転落
会計処理問題の調査により開示が遅れていた2025年9月中間連結決算では、純損益が211億円の赤字となりました。これは前年同期の171億円の黒字から大きく転落したことを示しています。一方、売上収益は前年同期比2.4%増の5166億円と微増しましたが、不適切処理の影響が業績に深刻な打撃を与えていることが浮き彫りになりました。
この問題は、企業のガバナンスや透明性に対する懸念を呼び起こしており、投資家や市場関係者の注目を集めています。エア・ウォーターは、今後の対応策として、経営陣の責任追及や会計監査の徹底を進め、信頼回復に努めると述べています。