塗るだけでインフラ再生、茨城の中小企業が老朽化対策の救世主に
塗るだけでインフラ再生、茨城の中小企業が救世主に

塗るだけで再生・強靱化――。そんな夢のような技術を持つ中小企業が、老朽化した社会インフラの「救世主」として注目を集めている。茨城県五霞町に本社を置く「染めQテクノロジィ」(社員約100人)だ。同社の特殊な塗料は、劣化した鉄やコンクリートに塗布するだけで、素材を再生し、強度を向上させるという。

老朽化する社会インフラ

高度経済成長期に建設された橋や道路、水道管、公共施設など、日本の社会インフラは一斉に老朽化の時期を迎えている。多くは鉄とコンクリートで造られており、長年の風雨や塩害などによりさびつき、劣化が進んでいる。新しく造り直すには膨大な費用と工期が必要で、自治体の財政を圧迫する要因となっている。

那覇大橋の防さび工事にも貢献

同社の技術は、那覇大橋の橋脚防さび工事にも採用された。海に近い場所では塩害の被害が特に大きく、金属のさび対策が課題となっている。染めQテクノロジィの塗料は、そうした過酷な環境でも効果を発揮するという。

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八潮市の道路陥没事故復旧にも協力

昨年、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故の復旧工事にも、同社は協力した。この事故は老朽化した下水道管が原因とされ、全国的にインフラ老朽化の危険性を改めて認識させるものとなった。復旧作業では、同社の技術が迅速な修繕に貢献したとされ、現在も引き合いが相次いでいる。

社名「Q」に込めた思い

社名の「Q」には、「Quality(品質)」と「Quick(迅速)」の意味が込められている。同社は、塗るだけで簡単に修繕できる技術で、社会インフラの延命とコスト削減に貢献したいと考えている。今後も、全国各地の老朽化対策に取り組む方針だ。

この技術は、特に地方自治体から高い関心を集めている。限られた予算の中でインフラを維持する必要があるため、低コストで効果的な修繕方法が求められているからだ。染めQテクノロジィの技術は、そうしたニーズに応えるものとして期待されている。

今後の展望

同社は、今後も研究開発を進め、さらに効果的な塗料の開発を目指す。また、海外展開も視野に入れており、日本の技術で世界のインフラ老朽化問題に貢献したいとしている。

老いる社会インフラの再生は、日本全体の課題である。染めQテクノロジィのような中小企業の技術が、その解決の鍵を握るかもしれない。

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