神栖市立図書館、図書購入費寄付の「スポンサー制度」導入へ 財政難で予算減、来館者減少に歯止め狙う
神栖市立図書館、図書スポンサー制度導入へ 財政難で予算減に対応

神栖市立図書館、民間の力を活用した図書充実策を導入

茨城県神栖市は、市立図書館の図書購入費用を寄付で賄う「図書スポンサー制度」を導入した。近年、同市は財政難の影響で図書購入費が大幅に削減されており、自主財源で図書の充実を図り、来館者の減少に歯止めをかける狙いだ。木内敏之市長は「民間の力も取り入れ、日本一の図書館にしたい」と意気込みを語る。

制度の概要と期待される効果

市によると、寄付できるのは企業や商店、団体などで、個人は対象外。寄付額に応じて、図書館入口前にスポンサー名を記した垂れ幕を掲示したり、本のカバーにラベルを貼ったりする特典が用意される。現在は制度の詳細を検討中で、夏ごろには寄付の受け付けを開始する予定だ。

市は2013年度に雑誌のスポンサー制度を導入し、図書館ホームページで寄付を募ってきたが、年間の寄付額は約20万円にとどまっていた。今回は木内市長が自ら各企業を訪問して協力を要請し、現時点で既に約700万円の寄付が見込めるという。

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図書購入費の減少と来館者数の推移

市の図書購入費は2023年度に約4000万円だったが、2024年度以降は毎年約2000万円に減少している。一方、市立中央図書館の来館者数は減少傾向にあり、2017年度は年間約20万人だったが、近年は12万人前後で推移している。飯村英一館長は「新刊を中心に図書充実の要望が多いが、予算減で応えきれず、来館者減少につながった」と分析する。

今後の展望:点字図書や漫画本の購入も

スポンサー制度で予算に余裕が生まれれば、「視覚障害者向けの点字本など高額な図書も選択肢に入れやすくなる」と飯村館長。特に若年層の来館者が減少しており、漫画本など若者が興味を持つ図書の購入も検討している。

物価高騰による公共施設の維持管理費増大を受け、木内市長は今年1月に緊急行財政再建宣言を発出。財政難で予算増額が難しい中、飯村館長は図書館の命名権を有償で提供する「ネーミングライツ制度」の導入も検討している。

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