名古屋城天守閣の木造復元、2028年度着工へ 市が方針転換
名古屋城天守閣木造復元、2028年度着工へ

名古屋市は、名古屋城天守閣の木造復元について、2028年度に着工する方針を固めたことが、関係者への取材で明らかになった。従来の鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)での再建計画を撤回し、木造化への転換を正式に決定した。総事業費は約500億円と見込まれ、完成は2030年代半ばを予定している。

背景と経緯

名古屋城天守閣は、1945年の名古屋大空襲で焼失。戦後、市民から再建の声が上がり、1959年に現在のSRC造の天守閣が再建された。しかし、本来の木造での復元を求める声が根強く、2017年に河村たかし市長が木造化を表明。その後、技術的課題や費用増大などから計画は停滞していた。

木造化への転換

今回の決定により、市は木造化に向けた基本設計を2025年度から開始。2028年度の着工を目指し、2027年度までに実施設計を完了させる。木材は主に国産材を使用し、伝統工法を可能な限り再現する方針。耐震性能や防火対策については、最新の技術を導入する。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

事業費とスケジュール

総事業費は約500億円で、内訳は設計費約30億円、建設費約450億円、その他約20億円。財源は市債や国庫補助、ふるさと納税などを活用する。着工から完成まで約7年を見込み、2030年代半ばの完成を目標とする。

市民の反応

木造化推進派の市民団体は「長年の悲願が実現する」と歓迎する一方、費用増大を懸念する声も上がっている。市は、観光客の増加による経済効果が事業費を上回ると試算している。

今後の課題

木造化には、木材の調達や職人不足など、多くの課題が残る。市は、林野庁や建築業界と連携し、安定的な木材供給と人材育成に努める方針。また、工事中の仮設天守閣の設置や、周辺施設の整備も併せて検討する。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ