TSMC効果で熊本空港利用者、過去最多385万人 国際線1.3倍に
TSMC効果で熊本空港利用者、過去最多385万人

国土交通省のまとめによると、2025年度(2025年4月~2026年3月)の熊本空港(熊本県益城町)の利用者数は385万903人(速報値)となり、現在の場所に移転した1971年以降で過去最多を更新した。国際線の利用者が前年度比約1.3倍に増加したことが主な要因で、空港運営会社「熊本国際空港」は「TSMC(台湾積体電路製造)の進出を機に海外で熊本の認知度が高まり、ビジネスだけでなく観光利用も増えている」と分析している。

国際線の好調が牽引

同省の集計によると、国際線利用者は前年度比33.5%増の64万871人。特に韓国や台湾路線が好調で、2025年度には台湾のタイガーエア台湾が高雄線・台南線、中国東方航空が上海線(現在は運休中)を新規就航。2026年3月末にはスターラックス航空が台中線を新たに就航し、現在は6路線44便が運航。今年度はさらなる増便が予定されている。

5月28日には台湾・桃園国際空港からの到着便が到着し、大きなスーツケースを持った旅行客が続々と降り立った。社員旅行で初めて熊本を訪れた台湾人男性(43)は「台湾では熊本はテレビやインターネットで知られています。直行便があるのは便利で、くまモンに会えるのが楽しみです」と笑顔で語った。

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国内線は横ばい、観光促進策も

国内線は前年度比0.1%減の321万122人と横ばい。新型コロナ禍以降、ビジネス出張が減少傾向にある中、羽田線や伊丹線が堅調に推移し、前年度並みを維持した。

県などは国内外からの誘客促進に力を入れており、2025年7~12月には熊本空港と連携協定を結ぶ桃園国際空港で観光や食をPRするイベントを開催。熊本空港でも、県のPRキャラクター「くまモン」の装飾を施し、愛称を「阿蘇くまモン空港」に変更するキャンペーンを2025年10月から開始した。国内外からの反響が大きく、期間を約3か月延長し2026年6月末まで継続する。

今後の展望

空港運営会社は「熊本の魅力を知ってもらいリピーターになるケースは多い。既存路線の振興に注力し、特に国際線では東アジアの新規路線就航に向けても取り組んでいきたい」としている。

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