経済産業省は5日、米アラスカ州産の原油を積載したタンカーが6日に千葉県袖ケ浦市の富士石油袖ケ浦製油所に到着する予定であると発表した。中東情勢の悪化後、米国からの原油輸入は初めてとなる。また、アフリカの南スーダン産原油も7日までに愛媛県今治市の太陽石油四国事業所に到着する見込みだ。
ホルムズ海峡封鎖の影響と代替調達の動き
ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、中東産原油の供給量が減少している。これを受け、日本政府と石油元売り企業は代替調達先の確保を進めてきた。今回のアラスカ産原油の積載量は73万バレルで、これは国内の1日需要の約3割に相当する。南スーダン産は23万バレルで、同様に供給源の多様化に貢献する。
過去の代替調達実績と今後の見通し
政府や石油元売りはこれまでにも、米テキサス州やロシア極東のサハリン、アゼルバイジャンから中東産に代わる原油を輸入している。政府の説明によれば、6月の原油調達量は前年実績の約8割になる見通しだ。高市早苗首相は、石油について「年度を越えて来年春まで安定供給を確保できる」と述べ、安心感を強調した。
今回のアラスカ産と南スーダン産の調達は、中東依存からの脱却を図る日本のエネルギー安全保障戦略の一環として注目される。今後もさらなる調達先の多様化が進むとみられる。



