東北大学のロケット制作・打ち上げサークル「FROM THE EARTH(フロムジアース)」は2日、福島市のふくしまスカイパークで、自作の大型ロケットエンジンの燃焼実験を実施した。これまで4回の実験は失敗に終わっていたが、今回は福島市の関連企業から技術的な助言を受け、見事に成功を収めた。この成功は、夏に予定されているロケット打ち上げ実験に向けて大きな弾みとなった。
実験の背景と支援体制
福島市は、スカイパークを航空宇宙産業の実証実験場として活用する取り組みを進めており、今回の実験は市との連携事業として行われた。実験には学生約20人が参加したほか、市内の企業などで構成される「ふくしま創星塾」のメンバーが部品の組み立て方や技術面でアドバイスを提供した。
改良を重ねたエンジン設計
燃焼実験では、ロケット打ち上げに向けてエンジンが設計通りの燃焼と推力を発揮するかどうかを確認。実験は昨年6月から継続的に行われており、熱に強い素材を部品に組み込むなど、さまざまな改良を加えてきた。今回の挑戦では、燃焼時間と推力が目標値に達したという。
サークルの代表を務める玉井航平さん(20)は、「企業からの助言により、実験や技術向上の視野が大きく広がった」と感謝の意を述べた。また、創星塾の中野朗宏さん(39)は、「普段は部品作りが中心だが、完成したエンジンを見ることで意欲が湧いてきた。今後も積極的に協力していきたい」と笑顔を見せた。
今後の展望
同サークルは再度燃焼実験を行い、8月には秋田県内でのロケット打ち上げ実験を目指すとしている。今回の成功を足掛かりに、さらなる技術向上と打ち上げ実現への期待が高まっている。



