双子ピアノデュオ「兄ーズ」、医学部合格の二刀流…難病の弟が原動力
双子デュオ「兄ーズ」医学部合格、難病の弟が原動力

双子ピアノデュオ「兄ーズ」、医学と音楽の二刀流を貫く

「兄ーズ」は、双子の山下順一朗さんと宗一郎さんが結成したピアノ連弾デュオです。大阪国際音楽コンクールの連弾部門で優勝し、アメリカのカーネギーホールでの公演も果たすなど、華々しい実績を積み上げてきました。しかし、昨年、二人はそろって医学部に合格。医大生とピアニストという二つの顔を持つ二刀流の活躍が注目を集めています。

2歳から始めたピアノ、連弾の魅力に魅了

二人がピアノを始めたのは2歳の頃。父親が酔った勢いで購入した電子ピアノがきっかけでした。幼い頃から何時間も練習を重ねてきましたが、「できないところと向き合うのがつらい」ため、「練習は好きではない」と口をそろえます。それでも、「できないことには原因と対策がある」と課題を見つけ、一つひとつ克服してきたといいます。

演奏では、主に宗一郎さんがメロディーを、順一朗さんが中低音を担当しています。ソロと連弾のどちらが好きか尋ねると、二人とも「連弾一択」と即答。「腕が4本になることで、ソロよりも音が豪華に聞こえるのが魅力」だと語ります。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

対照的な性格、強い絆で支え合う

しかし、二人の性格は対照的です。順一朗さんは慎重派で、宗一郎さんは何事にも挑戦するパワフルなタイプ。性格の違いからけんかもよくするといいますが、お互いを尊重して本音で向き合う姿からは、強い絆が感じられます。

難病の弟が医師を志す原点に

何より、二人には「医師」という夢があります。その原点にあるのが、9歳年下の弟の存在です。弟は生まれつき難病を抱え、24時間医療的ケアが欠かせません。「弟を治したい」という思いと、弟を通じて医療関係者と交流する中で医師を志す気持ちが芽生え、音楽と勉強の両立が始まりました。

5000時間の勉強計画、質を重視

医学部に現役で合格するため、二人は高校の3年間で5000時間の勉強時間を確保する計画を立て、努力を積み重ねてきました。「勉強は量×質。時間が限られているからこそ、質を高めることを意識した」という宗一郎さんに対し、順一朗さんは「塾で医学部を目指す仲間がいたから頑張れた」と切磋琢磨する大切さを語ります。

ボランティア演奏からプロデビューへ

一方、ピアノ連弾は小学4年生の頃から病院や保育園などでボランティア演奏を行ってきましたが、高校2年生のとき、プロとしてリサイタルデビュー。二足のわらじをはいて努力を続け、昨年、見事そろって医学部合格を果たしました。

夢に向かう人への熱いメッセージ

取材の最後に、夢に向かう人へのメッセージをもらいました。順一朗さんは「苦い経験をたくさんした後にはうれしい達成感を得られる。あきらめずにやり尽くしてほしい」、宗一郎さんも「どんなにつらくても、頑張ったら絶対いいことがある。それを信じて走り続けてほしい」と熱を込めて語ってくれました。

二人の言葉には、実体験に裏打ちされた重みがありました。音楽で人の心を癒やし、医療で人の命を救うという二つの夢に向かって歩み続ける二人の今後が、ますます楽しみです。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ