23日の東京株式市場で、日経平均株価が一時、史上初めて6万円の大台を突破した。根強い人工知能(AI)ブームへの期待に加え、イラン情勢への楽観論が株価を押し上げた。ただ、AIの恩恵を受けない銘柄などの値動きはさえず、終値は4営業日ぶりに反落。局所的な熱狂に支えられた史上最高値の更新となった。
「ろくまんえーん!」の声響く
午前9時6分、東京・兜町の東京証券取引所にほど近い岩井コスモ証券のコールセンターでは、日経平均が大台にのったことを伝える声が響き、社員から拍手が起きた。同証券ではくす玉を割って6万円突破を祝う一幕もあった。
AI偏重の市場に戸惑い
市場では、AI関連銘柄への資金集中が顕著で、半導体やソフトウエア企業の株価が急上昇する一方、伝統的な製造業や小売業などの株価は伸び悩んだ。投資家からは「AI銘柄に乗るしかないが、いつまで続くか不安」との声が聞かれた。
専門家の見方
アナリストは「今回の上昇はAIへの過度な期待に基づいており、実体経済との乖離が懸念される。投資家は冷静な判断が必要だ」と指摘する。また、為替市場では円安が進行し、輸入物価の上昇が懸念されている。
今後の見通し
市場関係者の間では、AIブームが持続するかどうかが焦点となっている。米国の金利動向や地政学リスクも株価に影響を与えるとみられ、先行きは不透明だ。



