米映画芸術科学アカデミーは1日、2027年に開催される第99回アカデミー賞の応募作品に関する新たなルールを発表しました。AI(人工知能)の利用については、演技部門や脚本部門の選考対象を人間によるものに限定する方針を明確にしています。
演技部門と脚本部門の新ルール
発表によると、演技部門では「映画の法的なクレジットに表記された役柄で、本人の同意を得て人間によって演じられた役柄のみが対象」と明記されました。脚本部門では「脚本は人間によって書かれたものでなければならない」と規定されています。
AI技術が映画産業に影響を及ぼす中、その利用をめぐっては論争が続いています。昨年のアカデミー賞では、作品内でAIを使用することを許容する見解が示されていました。しかし、今回のルール変更により、特に演技と脚本の分野では人間の創造性が重視されることになりました。
AI復活俳優をめぐる議論
昨年、亡くなった俳優ヴァル・キルマーさんをAIでよみがえらせた映画の上映が米国などで予定されています。現地メディアによると、アカデミーはこの作品におけるキルマーさんの受賞対象の可能性について問われたものの、コメントを控えたとされています。
国際長編映画賞のルール変更
国際長編映画賞部門のルールも変更されました。ベルリン、釜山、カンヌ、サンダンス、トロント、ベネチアの主要国際映画祭で最高賞を受賞した作品がエントリー可能となりました。これにより、より多くの優れた国際作品がアカデミー賞に参加する道が開かれました。
アカデミー賞のルール変更は、AI技術の進展に対応しながらも、人間の芸術性を守るためのバランスを模索する動きといえます。今後の映画業界におけるAIの役割に注目が集まります。



